Nice DCV 製品概要
クラウド上の2D/3Dアプリケーションに対する高速なリモートアクセスを実現
NICE DCV は、高性能のリモートディスプレイプロトコルです。エンドユーザは、クラウドやデータセンタで起動されたリモートデスクトップや2D/3Dアプリケーションに対して、標準ネットワーク経由でセキュアにリモートアクセスしスムーズに操作することが可能になります。
これにより、標準スペックのクライアントマシンで、クラウドやデータセンタでホストされるハイエンドグラフィックスカード,高速I/Oネットワーク,大容量メモリ等を搭載しているサーバノードを最大限に活用できるようになり、デスクサイドに高価な専用の高スペックのワークステーションを持つ必要がなくなります。
NICE DCV は、サーバクライアントシステムです。サーバへ NICE DCV Server をインストールし、クライアントアプリケーションとして、NICE DCV Client または、Webブラウザを利用します。
NICE DCV Serverは、サーバ上のデスクトップやアプリケーションへセキュアにアクセスする為のセッションを作成するために使用されます。エンドユーザは、クライアントアプリケーションを使用して、作成されたセッションへリモート接続し、デスクトップやアプリケーションへアクセスします。接続が確立されると、NICE DCV Serverは、セッション内のデスクトップやアプリケーションのビジュアル出力をエンコードし、圧縮・暗号化されたピクセルストリームでクライアントアプリケーションにストリームを返します。クライアントアプリケーションはピクセルストリームを受信し、デコードしてローカルディスプレイに出力します。
さらに、サーバに1つ以上のNVIDIA GPUを搭載する事で、サーバサイドでハードウェアベースのOpenGLレンダリング,エンコーディングが可能になり、さらに操作性が向上します。また、Linux NICE DCV Sererでは、複数の仮想セッション間で、1 つ以上の物理 GPU を共有することも可能です。
Nice DCV導入後のサンプル画面
Nice DCV 特徴・機能
- 技術ユーザのために設計
- リモートデスクトップ全体へ 高性能かつセキュアな NICE DCV プロトコルを適用
- レンダリング後の画像のみをピクセルとして転送 (追加のセキュリティレイヤーとしても提供)
- OpenGLおよびDirectXアプリケーションに対するフルGPUアクセラレーション
- GPUを使用したハードウェアベースのH.264エンコーディングによる遅延の最小限化
- H.264ベースの動画圧縮とエンコーディングによるネットワーク帯域幅の削減
- ネットワークやプロセッサの条件に応じてロスレス品質の動画圧縮もサポート
- クライアントウィンドウのサイズに合わせてリモートデスクトップの画面解像度と表示レイアウトを自動調整
- 最大4台のクライアントモニタでリモートデスクトップのマルチスクリーンをサポート
- ネットワーク環境の状況に応じて動画圧縮レベルを自動調整
- 動的セッション共有によるコラボレーション(リモートデスクトップ共有)機能を提供
- 1つのLinux NICE DCV Serverで複数の仮想セッションをサポート
- 1つのLinux NICE DCV Serverで起動した複数の仮想セッションでGPU共有をサポート
- USB、スマートカード、スタイラスに対するリモートアクセスをサポート
- オーディオのIN/OUT、印刷、コピー&ペーストをサポート
- ファイル転送をサポート
- HTML5 Webブラウザを使用したクライアントを提供
- RHEL8上のGnome3など最新のLinuxデスクトップをサポート
- NICE EnginFrameと連携することでセッション管理をサポート
Nice DCV 導入メリット
- 生産性
- 重いアプリケーションや大規模なデータセットを扱う作業での生産性を向上します。
- 遠隔設計者による中央リソースへのリモートアクセスを可能にします。
- リアルタイムの協働作業を可能にし、チームのパフォーマンスを向上します。
- ビジネス継続性
- ワークステーションの故障から、ユーザーとデータを保護します。
- ビジネスニーズに合わせて「オンデマンド」に、プライベートあるいはパブリッククラウド内の可視化リソースの正しいサイジングとスケーリングを行う事ができ、先行投資を削減できます。
- 標準的かつ安全なTCP/ IP 接続を使用して、ユーザーが任意の場所で働くことができるようになります。
- セキュリティ
- 集中管理されたリソースへセキュアにアクセスすることができます。
- データではなくピクセルを共有することで、安全性が向上します。
- 知的財産を保護しながら、パートナーとの協働作業を可能にします。
- ITの節約と管理
- ネットワーク改善のための投資を削減できます。
- ワークステーションを集中管理資源として統合する事により、IT コストを削減します。
- 既存のワークステーションの寿命を延ばします。
- アプリケーションのデプロイやアップグレードにかかる費用や時間を節約することができます。
サポートプラットフォーム
DCV Server
Windows server | Linux server | |
OS |
|
|
CPU | 64-bit x86 | |
GPU |
(任意)ハードウェアベースのOpenGLには、NVIFRまたはNVENCをサポートするNVIDIA GPUが必要。 サーバーにNVIDIA GPUがない場合は、ソフトウェアベースのOpenGLが使用されます。 |
|
Linux Serverでのみ起動可能な Virtual セッション間での GPU 共有には NVIDIA GPU が必要です。 | ||
Network | デフォルトでは、NICE DCV サーバー は、ポート 8443/tcp で通信します。 クライアント->サーバー間でこのポートを介した通信が許可されている必要があります。 また、ポートは設定可能ですが、1024 より大きい必要があります。 |
DCV Client
NICE DCV Client | Web Browser | |
OS |
|
|
補足 |
Windowsでは以下の追加ソフトウェアも必要となります。
|
上記ブラウザの最新メジャーバージョンをサポート。 WebGL と asm.js も必要となります。 Android や iOS などのモバイルオペレーティングシステムではサポートされていません。 |
Nice DCV ユーザ事例
Information
製品詳細ページ
製品実績企業
エネルギー
Addax Petroleum, AECL, Hess, Bayerngas, BHP Billiton, Beicip, British Gas, Centrica, Chevron, Conoco-Phillips, Dong, Dowell, DSC-Libya, ENI/Agip, GazPromNeft, GDF, Logelco, Maersk Oil, Marathon Oil, Nexen, Novatek, Papuan Oil, Rosneft, Schlumberger, Shengli Oil, Sonatrach, Statoil, Talisman Energy, TNK-BP, TNNC, TOTAL, WesternGeco, Xinjiang Oil
航空宇宙·製造
AIRBUS, Air Products and Chemicals, Procter&Gamble, SelexGalileo, Goodrich Aerospace, Hamilton Sunstrand, Kimberly Clarke, Magellan Aerospace, Nordam, Northrop Grumman, Raytheon, Thales
自動車·産業機器
Audi, ARRK, Bridgestone, Bosch, Delphi, Dow Chemical, FIAT, Ferrari, Honda, Hyundai, Jaguar-Land Rover, Lear, Magneti Marelli, McLaren, P+Z, PSA, Tata Steel, Toyota, TRW, Volkswagen
研究と教育
ASSC, Beihang Uni, CCLRC, CILEA, CNR, CNRS/IN2P3, ENEA, Georgia State Uni, INFN, RMSC, Harvard Uni, Messina Uni, Huazhong Normal Uni, Yale Uni
ライフサイエンス
Bayer, Biolab, DEISA project, Swiss Institute for Bioinformatics, Partners Healthcare, Pharsight, M.D. Anderson Cancer Center
その他
Accent, Samsung SDI, SensorDynamics, Bank of Italy, Deutsche Bank